メタボリックシンドローム

「最近ちょっとお腹が出てきたな…」

「健康診断で“内臓脂肪型肥満”って言われたけど、まあ歳のせいかな」

そんなふうに考えていませんか?
実はそれ、メタボリックシンドロームのサインかもしれません。

 

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドローム(通称メタボ)とは、内臓脂肪の蓄積に加え、以下のうち2つ以上の異常が重なった状態です。

 

  • 高血圧(上130以上または下85以上)
  • 高血糖(空腹時血糖110mg/dL以上)
  • 脂質異常(中性脂肪150mg/dL以上、またはHDLコレステロール40mg/dL未満)

つまり、見た目以上に体の中が危険信号を出している状態なのです。

 

なぜ問題なのか? ― 3つの重大リスク

 

動脈硬化の進行

メタボは血管をボロボロにします。動脈硬化が進めば、脳卒中や心筋梗塞のリスクが格段に上がります。突然の発作で命を落とす方も少なくありません。

 

糖尿病の入り口に

インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が進行すると、2型糖尿病へと移行してしまう可能性が高くなります。一度発症すると、一生の付き合いになることも。

 

健康寿命の短縮

メタボがもたらす慢性疾患は、ただの寿命ではなく「健康寿命(自立して生活できる年齢)」を大きく縮めます。寝たきりや介護状態になるリスクも見逃せません。

 

「まだ大丈夫」が一番危ない

メタボの怖いところは、自覚症状がほとんどないこと
「見た目はそんなに太ってないのに…」という方でも、内臓脂肪が溜まっていればアウトです。

また、「食事もそこそこ気をつけてるし」「毎日歩いてるし」という方でも、やり方を間違えていれば逆効果になることもあります。

 

早めの対策が未来を変える

メタボリックシンドロームは、生活習慣を整えることで改善可能です。

過度な運動や極端な食事制限ではなく、体に負担をかけず、続けられる方法での見直しがカギです。

特に中高年層の方は、「今のままであと10年、生き生きと動けるか?」を真剣に考えるタイミングかもしれません。

 

「いつかやろう」ではなく「今だからこそ変えられる」



10年後の自分から感謝される。