【フードロスと倫理観】

日本では、食べ物を「もったいない」と感じる心が、長く文化の根底にあります。
しかし現在年間およそ522万トンもの食品が、まだ食べられる状態のまま廃棄されているという現実があります。
これは家庭や飲食店、そして流通の各段階で発生しており、単なる経済損失にとどまらずに環境をや地球資源の無駄にもつながっています。
世界では栄養不良が原因で亡くなる人は年間約900万人、そのうち約60%が10歳以下の子供です。
※10秒に1人が亡くなってます。
先日スーパーで買い物をしていると、乳製品の売り場で陳列の奥を覗きこんでいるシニアの男性がいました。何をしてるのか見ていると、奥の商品を取り出して自身のかごに入れましたので思わず言いました。
「手前から取りませんか!みんながそんな事をしたらどうなるんですか!?」
気まずそうな顔でそそくさとその場から立ち去りました。
いやな気分ですよ。。。
言われたほうも、言った自分もいやな気分です。
自分さえよければ良いのか??
誰かが言わなければならないんです。
ひとりひとりが意識する事が大切。
日本は過去の誤った政策で、食品自給率は日本は先進国の中で最低水準です。
しかし人口当たりの廃棄量はトップクラス。
今回のコメの問題で気づいたでしょう、現在の日本は本当に脆弱な食糧基盤の上にあるんです。
私たち日本人の「いただきます」や「もったいない」という言葉には、本来、命や自然への畏敬の念が込められていました。
フードロスを減らすことはこの倫理観を現代社会で再確認し、実践することに他なりません。
食は大切で素晴らしいものです。
次世代のためにも、一人ひとりが食の倫理観を持ちましょう!!