気候変動と体調

季節の変化に負けない身体をつくる

「以前より夏の暑さが厳しくなった」
「季節の変わり目に体調を崩しやすくなった」

このように感じる方が増えています。

近年は気候変動により、気温の上昇だけでなく、急激な寒暖差、長引く残暑、局地的な大雨など、気象の変化が大きくなっています。

環境省も、気候変動によって熱中症のリスクが高まるなど、私たちの健康への影響が全国で現れているとしています。

急激な気象変化が身体に与える影響

私たちの身体は、外気温が変化しても、体温や血圧を一定に保とうとします。その調整を担っているのが自律神経です。

しかし、前日との気温差や朝晩の寒暖差が大きくなると、身体は変化に対応するために多くのエネルギーを使います。

その結果、

・身体がだるい
・疲れが取れない
・頭痛やめまいを感じる
・寝つきや睡眠の質が悪くなる
・食欲が低下する
・気分が落ち込みやすくなる

といった不調につながることがあります。

また、暑い時期が長く続けば発汗量が増え、水分や電解質が失われます。冷房の効いた室内と暑い屋外を何度も行き来することも、体温調節の負担になります。

気候変動に対応する5つの生活習慣

1.こまめに水分を補給する

喉が渇いてからではなく、起床時、外出前、入浴前後など、時間を決めて水分を取りましょう。

大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく、失われた塩分やミネラルを補うことも必要です。

2.胃腸を休ませる時間をつくる

気候の変化によって身体が疲れているときに、食べ過ぎや夜遅い食事が続くと、胃腸にも負担がかかります。

夕食から翌日の食事まで一定の空腹時間をつくるなど、胃腸を休ませることも体調管理の一つです。

ただし、空腹時間だけにこだわるのではなく、食事を取る時間帯には、タンパク質、野菜、海藻、発酵食品などをバランスよく取り、必要な栄養が不足しないようにしましょう。

3.睡眠時間と環境を整える

睡眠不足の状態では、体温調節や疲労回復がうまく進みません。

暑さや湿度を我慢すると睡眠の質が低下するため、寝室の温度や湿度を調整し、必要に応じて冷暖房を適切に使いましょう。

就寝前のスマートフォンや飲酒、夜遅い食事を控えることも、睡眠の質を高めるために大切です。

4.適度に身体を動かす

ウォーキングや筋力トレーニングを習慣にすることで、血流や発汗機能の維持につながります。

ただし、気温や湿度が高い時間帯の運動は避け、その日の体調に合わせて運動量を調整しましょう。

体調が優れない日に無理をしないことも、健康管理の一つです。

5.天気予報と自分の体調を一緒に確認する

天気予報では、最高気温だけでなく、湿度、最低気温、前日との気温差、熱中症警戒情報なども確認しましょう。

体重、睡眠時間、食欲、疲労感などを簡単に記録すると、自分がどのような気象条件で不調になりやすいのかが見えてきます。

天候の変化を事前に知ることで、外出や運動の時間を変えるなど、早めの対策ができます。

これから必要なのは「変化に対応できる身体」

気候そのものを、私たちがすぐに変えることはできません。

しかし、食事、運動、睡眠を整え、気象の変化に対応しやすい身体をつくることはできます。

体調が悪くなってから対処するのではなく、毎日の小さな変化に気づき、早めに生活を調整することが大切です。

強い頭痛やめまい、意識の異常、息苦しさなどがある場合は、気候のせいと決めつけず、早めに医療機関へ相談してください。

健康設計士
松村高志